スタッフブログ
2006.09.15
WEB2.0 7つの原則 その2.「データソースをコントロールできる」
「ユーザーにとって有用、あるいは貴重なデータを持っている企業こそWeb2.0時代のインテルのような役割をはたすという考え方で、「データ・インサイド」とも呼ばれるらしい。
インテルが「インテル・インサイド!(インテルはいってる!)」というマーケティングによってパソコンの信頼性を自分たちのCPUが入っているかどうかに置き換えることに成功して覇権を握ったことにちなんでいる。
データを持っている企業(新聞社、テレビ局など)が今後どう対応するかということだろう。
現在の成功者は書籍情報におけるアマゾン、地図情報のグーグルマップ、音楽情報のiTMSなどだ。
それぞれがデータの一次ソースをそのまま使うのではなく、収集したデータを加工することによって付加価値をつけることに成功している。
では、わが社はどうだ。
我々が持っているデータとはなにか?社内を見回しても蓄積したデータはどこにもある平凡なものばかりに見える。あるいは社員の頭の中に蓄積されてしまって、まだまだ社内での共有が完全なシステムとはなっていないように思える。
日々データをシステムに蓄積することはとても重要だと認識しつつ、自分たちの業務の中で発生するどのデータを蓄積していくのか?
とても判断に迷うことも多い。ひょっとしたらまったく無駄なことをしているのではないか。
ひょっとしたらもっと効率の良いやり方があるのではないか。
そんなジレンマの中でもがきつつ、毎日が新幹線のように早く過ぎ去る。
もう一度じっくり考えてみよう。やることはわかっている(笑)。
「蓄積したデータを顧客の有用な、あるいは貴重なデータに加工すること」なのであるから。
2006.09.14
MiXi - 株式会社ミクシーの上場
SNSのトップ企業ミクシーが東証マザーズに上場した。
googleの設定したルールに従って、データ転送量を増やすことに成功した企業である。
会員数500万人、同じ頃にスタートしたGREEが30万人であることからも同社の急成長が伺える。
誰でも参加できる、匿名のネットワーク、インターネットの特徴にちょっと難を示していた若者や女性・・・を中心に、顔の見える閉じたネットワークを作ることに積極的になっている。
知り合いにしか公開しないので、具体的なことが書けるし、固有名詞、写真の公開も怖くない。
そんな安心感から急成長している。
そしてセグメントされたコミュニティに対し、企業は効率のよい広告を出す。
車好きのコミュニティには車情報、音楽の好きなコミュニティには楽器のCMという具合だ。
ミクシーはgoogleの言うとおりに、会員を集め、データ転送量を増やし、広告価値をあげることによる収益アップを実現している。
。
本日はストップ高で結局初値がつかないほどの人気だった。推定企業価値2,200億円・・・。そして将来性は?
SNSってそんなにすごいの?
今までもたくさんの企業が上場し、そして泡のように消えていった。
IT企業といえど地道な生産活動がなければ、露と消えることも多い。何より自分自身で価値を生み出せない仲介だけの企業には得てして、厳しい未来が待っているものだ。
果たして、ミクシーの運命やいかに。
2006.09.13
パッケージではなく、サービスの提供者たれ!
当社は大きく分類すれば、ユースウエア業者となる。もちろんサービス会社である。
その意味ではパッケージではないので合格?
この場合のパッケージではなくサービスという意味を私は、「やり方」だと理解した。
仕事のやり方、顧客との関係の持ち方、対価のもらい方・・・などなど。
その手法に特徴があるかどうかではないかと思うのだ。
Web2.0では「やり方」に特徴があるのだ。相手と自分の間にはネットやデバイスによるインタフェースが存在する。そのインタフェースをどう設計するかだろう。
当社はWEBとメールシステムを利用しているが、携帯メールや携帯電話を顧客とのインタフェースとは位置づけていない。あくまでもサブシステムだ。
社内はWEBとLANシステムによって業務をこなしているが顧客とのインターフェースは面談4?電話4?メール2くらいの比率だろうか。これからは携帯をどう取り込むか、考えてみよう。
当社はコンサルティング的な側面も持っている。
つまり新しい「やり方」を紹介し、啓蒙活動、普及活動の役割も担っていると思う。
そしてその行動の先には、新たな市場を自分で作り出すことが出来ると考えている。
つまりはネットやメールを使った生活、仕事の中で必要となるインストラクションあるいは問題解決のサポート業務の拡大である。
便利なツールの普及はさらなるデジタルデバイドを生む。そこに当社のフィールドが生まれる。
まずはそのあたりから考えを進めてみよう。
サービス提供者=「やり方」の提案者たれ。
2006.09.12
ゲーム(インターネット)に参加するにはルール(Googleアルゴリズム)に従え?
どんな競技にもルールが存在する。もっとも強いプレイヤーはルールを決めることが出来るプレイヤーだ。すなわち自分たちの得意なルールを設定できるからである。
現在ネット上ではgoogleがそのプレイヤーだ。
WEB2.0の様々なルールをgoogleは設定し続けている。PCの成長の過程でMicrosoftが行った手法だ。その意味では現在、覇権はMicrosoftからgoogleへ移りつつある。
WEB2.0の名付け親、オライリー社のティム・オライリー氏によるとWEB2.0的な企業の資質として次の7つの原則があるという。
1)パッケージではなくサービス提供者である
2)データソースをコントロールできる
3)ユーザーを信頼し共同開発者として扱う
4)集合知を利用する
5)ロングテールを理解する
6)デバイスの枠を超える
7)軽量なUI、軽量な開発モデル、軽量なビジネスモデル
う~む。当社は開発会社ではないが、サービス提供会社としてはどうだろうか。
1はOKだが、2は怪しい。3と4はまあまあかな。5は理解しているが、サービスがそうなってない(T_T)/~。6は無関係だがMacはやらないので、だめかなぁ。7が最も重要だと思うけど、ちょっと自信ない。
どうしたらこの原則にあわせて、会社を自分自身を変えていけるだろうか。
このルールに従わなければ、ゲームに参加も出来ないらしい。
グローバルなビジョンも必要だが、まずはフィールドを狭く限定、たとえば防府(狭すぎ?(笑)。)、山口県とすればだいぶ当てはまってくるかも。
あるいはパソコン教室、公開試験会場、PCサポート会社・・・などとサービスの範囲で限定すれば・・・?ちょっとはいい感じ?(笑)。
もう少しどうすれば良いのか考えてみよう。
これからの5年、10年が決まる。
2006.09.11
WEB2.0 マッシュアップ
WEB2.0の重要なキーワードのひとつ。
今までの概念ではオリジナルのアイディアやサービスを考えることこそが、リアルな世界やインターネットの世界で覇権をもつ方法だと考えられていた。
しかしWEB2.0の世界ではオリジナルとか著作物とか才能の概念がちょっと違う。
小川氏は現在ミュージックシーンで幅を利かせている、「ヒップホップ」がWEB2.0的であるという。オレンジレンジ、その他のラッパー、あるいはDJたちの奏でる音楽は決してオリジナルなものばかりではない。
以前発表された、フレーズ、メロディその他の雰囲気を自分なりにアレンジして再発表する。
カバーとは違う、リミックスとも違う、小さなパーツは引用物だがトータルとしての構成されたものはオリジナルなのである。
少し前までは盗作?ともとられかねないものであるが、すでに発表されたものに独自の解釈をつけて自分のオリジナルにする・・・そんな風土が確立してきた。
10年前では考えられないことだ。
WEBやITの世界でも、マッシュアップという概念が発展している。
たとえばgoogleマップの地図データを無断で使用し、自分のサイトで使っていたハッカーの存在をgoogleは黙認した。
そのため様々な人々が同じようなサービスを展開しはじめる。
それによってgoogleは地図データの転送トラフィック量を増大させ、ネット上の地位を向上させるという図式がなりたつ。
googleはなんとそのハッカーを取り締まるどころか、社員として雇用した(笑)。
こんな遊び心もヒップホップに通じる。
googleはその他のデータベースもアクセスのための仕様を公開し、積極的に活用させ始めた。
もしNTTが自社の電話帳のデータベースにアクセスする仕様を公開し、マッシュアップを認める度量があるならば、日本においてCTIのサービスは飛躍的に発展するだろう。
新たな市場の創出である。
そこでわが社だが、今世の中に存在しないオリジナルのサービスを誰よりも早く作り出そうと思えばとても荷が重い。しかし・・・マッシュアップなら!と元気が出る。
すでにあるサービスをさらに工夫し、ユーザーが求めるものに仕上げる、あるいは決めの細かさにオリジナリティを持たせる・・・
それこそ中小企業の真骨頂、我々のフィールドではないだろうか。
今できることは世の中にどんなサービスがあって、自分たちの顧客と結びつければ新たなサービスが創出できるのではないか?という貪欲な好奇心をもって世の中を見ることだろう。
ワクワクしてきたぞ!(笑)。
