スタッフブログ

2010年09月

2010.09.18

ソフトウエアのライセンス

仕事柄、パソコンのソフトウエアの販売やインストールなどを請け負うことは多い。
最近は「ワードとエクセルただで入れといてね」と無理難題を言われることもなくなったが、ライセンスという概念はまだまだ浸透していない。

中国の著作権意識の低さをあれこれ日本のマスコミはあげつらうが、そもそもこの「権利」という概念が西洋のものであって、中国以外のアジア圏(イスラムも含む)では権利意識が希薄なのです。

そんなことはない、ちゃんと「権利」については知っている、と言われるかもしれませんが「自分の権利」には詳しい人もそれと等しく与えられている「他人の権利」というのには無頓着な人が多いのです。^^

これくらいいいじゃろ。

という考えとライセンス=使用権の概念が意外と難しいので困ったことも起きてしまうのです。

まずソフトウエアの使用権という概念ですが、そもそも使用権はお金を払って「購入」したものなのですが、雰囲気的には(笑、一定期間借りる感じで「契約」したものなのです。
つまりお金を払って使用する権利を借りる。

だからもう使わないとなると、権利が消滅というか契約が解消されて「使う権利が無くなる」のです。

そしてこの権利はソフトウエア本体と同様に、転売も貸与も譲渡もできません。

だからソフトウエアのCDを友人に渡して、「貸してあげる」から「PCにインストールしていい」よ。というのは違法な行為なのです。
PCへのインストールはUSBなどの記録媒体へ複製を作ることとほぼ同じ行為ですから、第三者へ購入者が自分の所有物のように「貸す」ことはできず、その行為はライセンスと著作権の両方を侵害する可能性があります。

はたして著作権意識が低いと中国を笑うことができるでしょうか。

最近はインターネットでライセンスを確認するメーカーも多く、複製をとって使う事は発覚しやすくなってきました。
ソフトウエアにはそのプログラム固有のプロダクトIDという番号があり、その番号がほかに誰かによって登録されていれば、使えない(起動を制限したり、あるいはインストールを拒否したり)状態にします。


こんな事例がありました。

友達にソフトウエアを貸したのだけど、そのあと「自分のパソコンで使えなくなった」というのです。この場合は友人がインストールしたのちライセンスを自分の方へ切り替えてしまったことになります。

実はライセンス認証は簡単な操作で切り替えることができるので、後で登録する人が自分のPCが正規な登録パソコンだということで指定すれば、自分のものになっていまい、今まで使っていた本来の利用者の番号を切り捨てるからです。

これはPCを新しくする利用者の利便性を考慮した手続きなので、第三者にも簡単に使えてしまうのです。

オークションで中古PCを買ったら、ついていたwindowsがある日突然、「正式なソフトウエアではありません」と表示されパソコンが起動できなくなったと持ち込みがありました。

どうやら不正コピーのwindowsをインストールしてあったようです。
このようにメーカーの正規品チェックプログラムによって使えなくなることがありますので皆さんもソフトウエアの不正利用には気をつけましょうね。

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