スタッフブログ
2006.09.10
WEB2.0 ロングテールの秘密!
WEB2.0には長~いシッポがある。ロングテールといわれるものだ。(笑)。
このシッポはインターネット特有のもので会社や自分自身、生活をWEB2.0的に変えるときにはどうしても理解しなければならないシッポである。
20世紀のマーケティングではABC分析なるもので顕著なように、上位20%の企業が売上の80%を占めるという傾向があり、企業は上位のお得意様の傾向に合わせて事業展開をする。
そうやってセグメントした分野や顧客に限られた経営資源を投資するほうが効率が良いからである。
ところがインターネットでは顧客対応のコストがとても低く抑えられるために顧客すべてに対して事業を展開する顧tが可能なのである。
わかりやすく言うと、1億円稼ごうと考えたとき、20人から500万ずつ売り上げようと考えるのが従来のマーケティングである野に対し、極端に言えば1円ずつ1億人から売り上げればいいと考えるのがWEB2.0的発想なのである。
Amazon.comやiTMSなどはその発想で事業を行っているのだ。
では翻ってわが社はどうするか?である。
当社の現在の戦略は高付加価値路線であり、専門的な知識による作業単価のアップを狙っている。
そのためにサービスは極端に属人的になり、クラカズコミュニケーションズに任せる、というよりもクラカズコミュニケーションズの誰々に・・・となってしまいがちだ。
完全に逆行している。
確かにリスクは少ない方法であるが、同時に発展性に限界がある。
これがわが社の弱点だ。
わが社のサービスをWEB2.0的にするために必要なことは次の点になる。
1.顧客データベースの充実
2.顧客データベースを中心にしたコミュニティの創出
3.定期的な働きかけと顧客との関係強化
4.WEBや電子メール、そして携帯電話、携帯メールシステムとの連動を想定した顧客システムに仕上げること。
5.そのための情報化投資、広報活動(イメージアップ)投資を惜しまないことである。
構築のために手間やコストはかかるが、そこを何とか超えればデータが蓄積できた後の効果は計り知れないのだ。事務作業の生産性向上にもつながるだろう。
まがりなりにも18年事業を継続できているのは、こうやって新しい概念、新しい時代の変化に歯を食いしばって対応してきたからである。
そしてこれからも事業を継続する限り、やり続けなければならないのだ。
2006.09.09
まず、WEB2.0を知ること。
WEB2.0とは次世代のWEBという概念を表すための言葉で、「オライリー」社のティム・オライリー氏が名づけた。
WEBの進化を定義づけようと試みた幾人かが、「Dynamic WEB」「Live WEB」など考えたが、ネーミングのよさと、機能を定義せずその性質(初期のWEBから1ステップ、アップした。そして次のステップへ移行する過渡期の状態)を言い表したことにより、支持を集めて昨年から使われ始めた。
まったくカッコイイネーミングだ(笑)
今では流行語になっていて、女性向けファッション雑誌にも登場している(・・・らしい^^;)。
機能としての明確な定義はないが、今までのWEBが情報の「受信」と「検索」という機能だったのに対し、WEB2.0は情報の「発信」と「共有」という機能も進化し始めた。
つまり、ブログとSNSなどの形に見られる機能である。
小川氏によるとWEB上の情報は、この4つの要素を行き来しながら回転し竜巻のように膨張しているというのだ。そしてWEBというシステム自体も同様に拡大していて、このトレンドそのものをWEB2.0と呼んでいる。
この刺激的な世界のうねりに対して、果敢に覇権を争うべく多くのITテクノロジー系の企業が名乗りをあげた。そして参入と淘汰を繰り返しつつ、現在もっとも成功している企業として「グーグル」が上げられる。
私が彼らのすごさに脱帽するのは、グーグルを創業した「ラリー・ペイジ」と「サーゲイ・ブリン」はスタンフォード大で博士号を取得する時の研究で検索エンジンの骨格と膨張するインターネット上の情報量及び規模を把握していた(計算した数値として理解していた)という点である。
膨張する膨大な空間として、宇宙が上げられるがその正確な規模のイメージを、みなさんは持っているだろうか?
かのガリレオ・ガリレイに匹敵する能力で、彼らは膨張するネット空間の情報量を計算していた。
どんなものであれ、数値によってイメージは具体化され、行動計画なども実現性を帯びてくる。企業にとってとても重要な考え方だ。
ビジョンを策定しても絵に描いた餅にならないようにするためには、数値に落とし込む以外にない。ペイジらは当時のインターネット上のデータ量を正確に把握し、「一週間でネット上のずべてのデータをダウンロードする」というビジョンを明確に持っていたというのだ。
まったく恐ろしい(笑)。
翻ってわが社ではどうか?目標管理の売り上げ目標、月別、カテゴリー別に決めてはいるものの、あくまで生存するための数値でしかない。
その他の長期的ビジョン(あるようでない・・・)の裏づけとなる数値、いったい我々は5年後、10年後にどのような姿なのか、その数値的尺度が無い。悲しい・・・。いや、恥ずかしい。
WEB2.0のはしりのはしり、WEB2.0的会社・・・ということで行き詰ってしまった(笑)。
わが社をWEB2.0的にするためにはどうしたらいいのか!
ではWEB2.0的な要素として7つの個別の要素を検討していく。
乞うご期待 ・・・・・・To be continue!
2006.09.08
WEB2.0の衝撃!
NHKクローズアップ現代でWEB2.0を取り上げた。
私のひそかな基準として、NHKで、それも9時台の番組で取り上げられたものは、ほぼ普及したテーマだと思っている(笑)。
だからWEB2.0もほぼ普及したのだろう。
WEB2.0ではパソコンやネットワークの世界で主流がブラウザというアプリケーションから「ウエブ」そのものへ移ったことを意味している。
その概念的なことが理解できるだろうか?
パソコンが登場した25年前、コンピュータの構成要素の中で一番パワーを持ってたのは「ハードウエア」だった。そしてそのうちに「ソフトウエア」にシフトするだろうといわれていた。
さらに将来的には「データ」そのものが力を持つ時代が来ると言われていた。
たしかにインターネット以前にもデータの重要性は言われていたが、やっとWEB上に存在するデータとネット上を行き来する「トラフィック」としてのデータ転送量が力を示し始めた。
そしてその力はとてつもなく強大である。
今日は時間があったので午後仕事を休んで、先日買ってきた「文系のためのWEB2.0」(青春新書:小川浩著)を読んだ。
3時間でビジネス・社会の・・・大変化がわかる!という青春新書の宣伝帯にたがわず(笑)4時間で読み終えた。
なかなか体系的にまとめてあり、さらにはこれから起こるネット上の大変革について予測してあって興味深い本である。
是非一読をお勧めしたい。
初心者には若干、技術的な記述が重荷に思えるかもしれないが、IT企業の覇権を争う格闘はとても面白く、戦国時代の群雄割拠を髣髴とさせる。
今起きている変化・・・その本質と理解に迫る本だと思うので、是非読んでいただきたいなと思っている。文庫なので750円だしね。(笑)。
そして今日一日・・・WEB2.0と同じようにわが社をバージョンアップすべく「KC2.0」なるものの構想を考え続けた。時代に会社を、自分をいかに適応ささせるか!
KURAKAZU2.0と捉えてもよいなと思う(笑)。
そんなことを考えながら、吉田松陰先生の教えの通り、「自分の身に引き寄せて考え、学ぶこと」を実行しようと思う。
ということで、しばらくはWEB2.0中心の生活になりそう(笑)。
そしてこのブログも話題はWEB2.0で続くのであった。
乞うご期待!(爆)
2006.08.26
便利なシステム
以前も書いたかもしれないが・・・(笑)。
病院の予約システムでWEBを使った、いいシステムが増えてきた。
私が行く病院では、WEB(携帯も可)から予約すると、予約番号が発行され(受付に来た人とダブらないようシステムが管理)、現在何番の人が治療中であと何人か、というのが携帯で確認できる。
WEB画面に、現在30人待ち・・・と表示されるとぞっとするが、おかげさまで待ち人数が一桁になったら家をでるとちょうど良い。時間が有効に使えて便利だ。
受付に行ってWEB予約を告げると、予約番号をくれる。
先生に渡せば、その番号がシステムに入力されるので、だいたいリアルタイムに今何番が治療中かがわかる。
今日は待合室で、システムの登録に手間取っている人がいたので、教えてあげた(笑)。
かたや「まち長いねぇ・・・」とぼやくご婦人たちがいる。
こういうところでデジタルデバイドを実感した。
月曜日にこの販売を始めるため、打合せに行く。
こんな便利なシステムなら、みんなに喜ばれ、社会のためになる。仕事で携わっていても楽しい。^^
2006.08.23
Zenny(ゼニ―)は、稼ぐより作るほうが簡単!?
みなさんはゲーム通貨「Zeny(ゼニー)」をご存知だろうか。大手オンラインゲーム運営会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営しているゲーム内で流通している仮想通貨のことである。
7月19日、警視庁丸の内警察署は元ガンホーの社員を不正アクセス禁止法違反の容疑で逮捕した。
この男は仮想通貨「ゼニー」を不正に増やし、他のユーザーへ仮想通貨を譲渡する見返りに現金を受け取っていたというのだ。
犯行の現場は「ラグナロクオンライン」。
管理者の画面を盗み見ることで(笑)管理者用ツールのIDを取得した容疑者は、管理者ツールを使って6910億ゼニーを不正に生成したとのことである。
譲渡することで得た、現金は約1400万円。
通常は敵を倒して得られるゼニーはとても少ないが、仮想通貨が短時間で急激に増加したことから発覚したらしい。
なんともすごい世の中になった。
貨幣自体が登場したとき、それまでの物々交換の常識に比べると、それは本当にシンボリックなものであった。しかし現代はその貨幣の数字だけが銀行のホストコンピューターとオンラインのコンピューター上に存在している、スーパーシンボリックマネーと化している。そして今回の話はさらに・・・、バーチャルの世界にのみ存在する、「バーチャルシンボリックマネー」とでも言うべきものだ。
もし・・・現金化せずに、単にゲームを楽しむだけに使っていたとしたら、恐らく発覚の可能性も低かったろう。もっとも違法であることに変わりは無いが。
貨幣の偽造もコピー技術の革新で、簡単になりつつあるのに仮想のデジタルマネーは、もっと簡単だ。必要なプログラムを動かすだけだ。しかも出来た仮想通貨はまったく同じものなのだから始末に悪い。
すごい世の中になってきた。
個人が簡単に造幣局になりうる時代なのだ。

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