スタッフブログ

2007.05.09

ネットニュースの終焉DIONの場合

プロバイダのDIONからネットニュースサービスの終了を伝えるメールが来た。
「え?」と驚いた。
それはサービスがなくなることへの驚きではなく、「まだ続いていたのか・・・」
という驚きだった。

1993年ころ、インターネットの黎明期ともいえると思うが、まだ貧弱なブラウザで
画像と文字の静的なホームページに、掲示板などのサービスが出始めていたころのこと。

メールソフトによる初期のスプレッド型(返事の投稿が元の書き込みにつながる形式)チャット的な機能などのネットニュースは、興味のあるテーマに集まったネットサーファー(すでに死語。意味がわかんねぇ~、という人も多いだろう)たちの白熱した議論の場となっていた。

当時ネットニュースを受信したり、参加したりして活用しているかどうかは、ネットに参加する人々の参加レベルの基準となりえた。
つまり、ネットニュースを知っている人はパワーユーザーであり、初心者とは違うというようなステータスだ。(笑)

キーワードから紛れ込んでスウェーデンのネットニュースに紛れ込んで、会議に参加したはいいけれど、初めて見る言語で話しかけられて、片言の英語で書き返したことを覚えている。^^;

世界が身近に感じた瞬間だった。

長く専門的な情報交換の場であったネットニュースもその後のHTML言語の発達、それにともなうブラウザの発達、CGIなどによる掲示板、チャットの出現・・・などによりほとんど私の意識からは消えていた。

そしてblogの登場で、インターネットの書き込みは一気にblogへと傾いていって、現在の状況を迎えている。
なんでも世界のblog書き込みの三分の一は日本語だというから、日本におけるblogの隆盛は大変なものである。

メールアカウントを設定するときに、ネットニュースにログインするかどうかを聞いてくることもなくなって久しい。
しかしアカウントの中にはまだネットニュースの設定タブは残っているから、日本以外の国ではまだまだネットニュースは重宝がられているのかもしれない。

いずれにしてもdionのメールに、すでにネットニュースの役割は終えた、とあった。
たしかにそうだろう。

だれにも看取られなくても、一時代を築いたネットサービスの終焉である。
「ネットニュースよ静かに眠れ」(爆)

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