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2006.08.23

Zenny(ゼニ―)は、稼ぐより作るほうが簡単!?

 みなさんはゲーム通貨「Zeny(ゼニー)」をご存知だろうか。大手オンラインゲーム運営会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営しているゲーム内で流通している仮想通貨のことである。

7月19日、警視庁丸の内警察署は元ガンホーの社員を不正アクセス禁止法違反の容疑で逮捕した。
この男は仮想通貨「ゼニー」を不正に増やし、他のユーザーへ仮想通貨を譲渡する見返りに現金を受け取っていたというのだ。

犯行の現場は「ラグナロクオンライン」。
管理者の画面を盗み見ることで(笑)管理者用ツールのIDを取得した容疑者は、管理者ツールを使って6910億ゼニーを不正に生成したとのことである。

譲渡することで得た、現金は約1400万円。
通常は敵を倒して得られるゼニーはとても少ないが、仮想通貨が短時間で急激に増加したことから発覚したらしい。

なんともすごい世の中になった。

貨幣自体が登場したとき、それまでの物々交換の常識に比べると、それは本当にシンボリックなものであった。しかし現代はその貨幣の数字だけが銀行のホストコンピューターとオンラインのコンピューター上に存在している、スーパーシンボリックマネーと化している。そして今回の話はさらに・・・、バーチャルの世界にのみ存在する、「バーチャルシンボリックマネー」とでも言うべきものだ。
もし・・・現金化せずに、単にゲームを楽しむだけに使っていたとしたら、恐らく発覚の可能性も低かったろう。もっとも違法であることに変わりは無いが。

貨幣の偽造もコピー技術の革新で、簡単になりつつあるのに仮想のデジタルマネーは、もっと簡単だ。必要なプログラムを動かすだけだ。しかも出来た仮想通貨はまったく同じものなのだから始末に悪い。

すごい世の中になってきた。
個人が簡単に造幣局になりうる時代なのだ。

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