修理ブログ

今回とても難易度の高いキーボード交換修理対応を行いました。

メーカー名：HP

型番：Dragonfly G2

このパソコンはキーボードが割れやすい機種みたいです。

今回は「Enterキーが割れたので修理してほしい」という依頼でした。

このパソコンはよくある前面のキーボードを剥ぐって取り外すタイプのキーボードとは違います。中の基盤を全て取り外し、中のキーボードに取り付けてある超微細なネジを全て取り外さないといけないので難易度は高そうです。

キーボード内のネジが微細で数十本あるそうです。

まずは、裏面のネジを取り外します。

特殊なネジで、ネジが舐めそうになりました。舐めたら最後なので冷や汗が止まりませんでした。

次に基盤を取り外します。

一つ一つのパーツのコネクタが小さくて勢いで抜くと折れそうです。

やっと基盤を取れたと思ったら最後は、ラスボスのキーボード取り外しです。

動画で事前に確認していたのですが、想像の10倍以上は大変でした。

とにかく小さいネジがおそらく40本以上あり、ひとつひとつ外すのが大変で外すだけでも30分はかかりました・・

やっとネジが取れて無事取り外し成功

ここでやっと折り返し地点です。

さっきの工程を逆に行っていきますが、ネジの取付が、これまた更に大変でした。

まずひとつひとつが小さいので穴にハメるのが大変 ＆ ハメた上にドライバーで付ける時に磁石でくっ付くので閉めるのも大変

磁石で締められない、ネジが飛ぶ、ネジが斜めに入るなど・・これは相当大変でした・・

おそらくネジの締め作業で1時間以上はかかったと思います。

キーボードの取付のあとは楽でした。

仮止めして電源を付けてみます。

無事、点灯＆動作OK

全てのネジを閉めなおして、完了です。

動作バッチリ！キー入力も問題なしでした。

いやあ・・これはもう二度とやりたくない

過去最高に難しい交換取付作業でした。

今回の修理費は以下になります。

部品代：16,500円

作業代：22,000円

合計：38,500円

メーカーに頼むと5万円だそうですが、修理はリスクがかなり高いので素直にメーカー修理の方がいいでしょう。

これは基盤の取り外しが大変です。とにかくコネクタが小さい

最悪断線して起動しなくなります。

そもそもこの機種は買わない方がいいですが。

まあ、でも修理出来てよかったです。